弊社では、エンジニアの技術力向上と社内業務の効率化を目的として、自社システムの企画・開発にも取り組んでいます。
今回はその取り組みの一環として、弊社エンジニアが営業活動や顧客情報を一元管理するための「顧客管理システム」を開発しました。
顧客情報の管理だけでなく、営業リストの管理や商談状況の確認など、実際の業務で使いやすいシステムを目指して開発しています。
今回は、実際に開発を担当したエンジニアから、開発の背景や実装した機能、開発で工夫したポイントについてご紹介します。
こんにちは。ITLITの瀧です。
今回、社内で利用する「顧客管理システム」の開発を担当しました。
この記事では、
「なぜ顧客管理システムを開発したのか」
「どのような機能を実装したのか」
「開発する上でどのようなことを意識したのか」
についてご紹介したいと思います。
なぜ顧客管理システムを開発したのか
営業活動を行う中では、企業情報や担当者情報、商談の進捗状況など、さまざまな情報を管理する必要があります。
特に営業先が増えてくると、
「この企業には誰がアプローチしているのか」
「現在どこまで商談が進んでいるのか」
「過去にどのようなやり取りをしたのか」
といった情報を把握することが難しくなってきます。
Excelやスプレッドシートでも管理はできますが、情報量が増えるにつれて管理が複雑になり、入力漏れや情報の分散も発生しやすくなります。
そこで今回、営業活動に必要な情報を一つにまとめ、社内で簡単に確認・管理できる顧客管理システムを開発することになりました。
今回開発した顧客管理システム
今回のシステムでは、営業活動から顧客管理までを一つのシステムで行えるようにしています。
主に以下のような機能を実装しました。
- 営業リストの一覧表示
- 顧客一覧の表示
- 営業先企業の登録・編集
- 顧客情報の登録・編集
- 企業名などからの検索・絞り込み
- 営業担当者の管理
- 商談状況・ステータスの管理
- 営業活動履歴の管理
- 営業リストから顧客への移行
単純に「顧客情報を保存するシステム」ではなく、実際の営業活動の流れに沿って利用できることを意識して設計しました。
営業リストを一元管理
まず実装したのが、営業先となる企業を管理する「営業リスト」です。

企業名や連絡先、担当者、営業状況などを一覧で確認できるようにしました。
また、すべての情報を最初から入力しなければならない設計にすると、営業担当者の負担が大きくなってしまいます。
そのため、登録時に必要な項目はできるだけシンプルにし、必要に応じて詳細な情報を追加できるようにしています。
「システムとして多くの情報を管理できること」だけではなく、実際に使う人が継続して入力できることを意識しました。
営業先から「顧客」へ
今回の開発で特にこだわった部分の一つが、営業リストと顧客情報の連携です。
営業活動を行っている企業と、すでに取引がある顧客をそれぞれ別々に管理すると、同じ企業情報を何度も入力する必要があります。
そこで今回のシステムでは、営業リスト上の企業が顧客になった場合、システム上から顧客へ移行できる仕組みを実装しました。

これにより、
営業先として登録 → 商談 → 成約 → 顧客として管理
という一連の流れを、一つのシステム上で管理できます。
実際の業務フローを考えながらシステムを設計することの重要性を、この開発を通して改めて実感しました。
顧客情報を一元管理
取引のある企業は「顧客」として登録し、「顧客一覧」から一元的に確認・管理できるようにしています。

顧客情報は直接登録できるほか、営業リストに登録している企業については、商談の進捗に応じて顧客へ移行することも可能です。
顧客一覧では、企業名や所在地、担当者などの基本情報に加え、契約状況や取引に関する情報をまとめて確認できるようにしました。
また、顧客ごとの詳細画面では、より詳細な企業情報や担当者情報、これまでの対応内容などを一元的に管理できます。

営業活動中の企業と既存顧客を分けて管理しながらも、一つのシステム上で情報を連携することで、新規顧客の登録から営業活動、成約後の継続的な顧客管理まで、一連の業務を効率的に行える仕組みとしています。
AWSを活用してシステムを構築
今回のシステムは、AWSのクラウドサービスを活用して構築しています。
フロントエンドだけではなく、APIやデータベース、認証など、複数の技術を組み合わせることで一つのWebシステムとして動作しています。
使用した主な技術は以下の通りです。
| 分類 | 使用技術 | 用途 |
|---|---|---|
| フロントエンド | React / TypeScript | Web画面の開発 |
| ホスティング | Amazon S3 | ビルドしたフロントエンドを配置 |
| コンテンツ配信 | Amazon CloudFront | Webサイトの公開・配信 |
| API | API Gateway | フロントエンドからのAPI受付 |
| バックエンド | AWS Lambda | APIの処理・業務ロジック |
| データベース | Amazon DynamoDB | 顧客・営業情報などの保存 |
| 認証 | Amazon Cognito | ユーザー認証・ログイン管理 |
AWSのマネージドサービスやサーバーレス技術を活用することで、サーバーを常時稼働させる構成と比較して、運用負荷やコストについても考慮したシステム構成としています。
開発で難しかったこと
今回の開発では、単純に画面や機能を作るだけではなく、「実際の業務でどのように使われるのか」を考える部分に難しさを感じました。
例えば、顧客情報についても、登録できる項目を増やせば多くの情報を管理できます。
しかし、その分入力する項目が増え、利用する人にとっては負担になってしまいます。
そのため、
「本当に必要な情報は何か」
「最初に入力する必要がある情報は何か」
「後から登録しても問題ない情報は何か」
を整理しながら、必須項目と任意項目を分けて設計しました。
技術的に実装できるかだけで判断するのではなく、利用する人にとって使いやすいかどうかまで考えることが、業務システムを開発する上では重要だと学びました。
開発を通して学んだこと
今回の顧客管理システム開発では、フロントエンドからバックエンド、データベース、AWS環境まで、Webシステムを構成するさまざまな技術に触れることができました。
一つひとつの技術を個別に勉強するだけでは分からなかった、「それぞれの技術がどのようにつながって、一つのシステムとして動いているのか」を実際の開発を通じて理解することができたと感じています。
また、今回特に学んだのは、システム開発は作って終わりではないということです。
実際に利用してもらい、
「この操作をもっと簡単にしたい」
「こういう情報も確認できるようにしたい」
といった意見をもらいながら改善していくことで、より使いやすいシステムになっていきます。
今後も機能改善を続けながら、さらに使いやすいシステムにしていきたいと思います。
ITLITでは業務システムの開発を行っています
ITLITでは、今回ご紹介した顧客管理システムのようなWebシステムをはじめ、AWS・Azureなどのクラウドを活用したシステム開発や、生成AIを活用した業務効率化システムの開発を行っています。
お客様の業務に合わせ、既存のパッケージを導入するだけではなく、要件に応じたシステムを設計・開発することも可能です。
例えば、
- Excel・スプレッドシートで行っている業務をシステム化したい
- 自社の業務フローに合った顧客管理システムを作りたい
- 社内の情報を一元管理したい
- AWS・Azureを活用してシステムを構築したい
- 生成AIを活用して社内業務を効率化したい
といったご相談にも対応しています。
「まだ具体的なシステムの形は決まっていない」という段階でも、現在の業務や課題をお伺いしながら、必要な機能やシステム構成をご提案することが可能です。
システム開発や業務効率化についてお困りのことがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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